誰の言うことを聞けばいいの?色々な人から違う内容の指示を出されて混乱して悩んでしまったら
新卒で配属されたばかりの時期や新人時代に
色々な人から「あれやってこれやって」と言われてしまって、やることがパンクしたり
何をやっていいのかわからなくなった経験はありませんか?
あまりよくない傾向ですが
新人は判断基準という観点から
厄介な仕事を任せやすい存在で
立場的に「やります」と言わざるを得ず
本来の自分が担当する業務に支障が出たり
自分が残って任せてきた人が先に帰ったりすると
ストレスを感じますよね。
人が増える=自分の仕事を減らせる
という認識の方はとても多くて
増員採用の目的が今ある仕事の均等化や業務負担の軽減にあるならば正にその通りです。
もちろん、欠員補充も同様ですね。
しかし、増員の採用目的が
新しい利益や価値創出のため
だった場合は、誰かの負担を軽減するための採用ではなく
仕事を減らしたい人たちの目的は達成できません。
ただ、その採用目的が周知されていない場合に「あれやってこれやって」攻撃が発生します。(周知されていてもありますが...)
その人たちが一緒に仕事を進める上で必ず関わる場合は
関係構築という意味で引き受けてみて、逆に仕事をお願いしやす環境にしていくという働きかけは必要ですが
上記にあるように
自分の業務に支障がでる場合は良い状況ではありません。
そもそもそれが原因で成果を出せない場合は
本人のキャリアもそうですが
会社の事業単位で上手くいかずに
採用自体が成功したと思われなくなってしまうので(最悪、採用して失敗したとも)
やり辛い状況になってしまいます。
「指示」という視点に立ってみると
チームや組織にはレポートラインが存在します。
上司と部下の関係です。(OJTの先輩や一緒の仕事を進める先輩も上司から任せられている場合は該当します)
まず指示を出す人が管理職で、トップからどんどん内容が細分化されていきます。
上司が目的達成のために部下に役割を持たせる事が指示で、進捗や結果を報告・相談するのも最終的に場合は上司です。
一緒にプロジェクトを進めている人や職務として依頼を受けた場合にも報告・相談は発生しますが
部門間だと他の上長からの指示はなく
基本は直属の上司からの指示に落とし込まれ
てきます。
ただし、レポートラインとして上司の更に上司やトップ層からの指示はあります。
基本は一旦、上司というフィルターを通すという事ですね。
冒頭にあるような「あれもやってこれもやって」はこのレポートラインに関係なく飛んできていることが多くて
管理職の認識外で行われるため
本来、業務を把握出来ているとしても内容にギャップが生じます。
なにより、認識と共有の範囲内で業務を振り分けている管理職からしたら
指示出しを任せていない人からの指示は
「勝手に何やらせてんの」という状態です。
本来であれば「この仕事を新人さんに任せたい」と新人さんの上司に相談し
業務の量から可能であるかの判断をし
「そもそもなんで任せるのか?」という合理的な理由があって引き継げます。
新人さんが担当業務を進めるパーツとして重要なフェーズだとか、今やっている他の業務に集中して「こういった新しい取り組みをしたい」からや、業務量が多すぎて本業に支障がでているなど
めんどくさいからとか
厄介だから
仕事を減らしたいから
という建設的ではない場合はフィルターを通過しないので、断れない「お願い」という名前でこっそりと直接言ってくる
という構造です。
同じお給料をもらっていて
残業なく負担もない状態で
それで仕事を減らすとなると
会社への貢献度は低くなりますから
あとあと業務を棚卸しした場合に評価は下がるという、将来のことよりも目先の楽を選んでしまっている状態です。
それも一つのやり方なのかもしれません。
しかし、それであなたの本業が進まずにキャリア視点でやり辛い状況になってしまうのは別の話で
繰り返しになりますが
ある程度引き受ける事は関係構築で必要な場合があるとは言えど
「なんでもやってくれる」と思われる前に
レポートラインを意識した対応をして
まずは上司に相談したり
「上司に確認を取ってください」
ということも必要です。
それが当たり前になっていたり
それでも全ての「お願い」をやらなくてはいけない場合だったり
どう考えても1人だけ抱えてる業務の量が他と違い「期待のあらわれ」などと誤魔化されたら
なんでも屋さんとして、本業よりも周りの人たちの仕事を担う立場になってしまっていて
本来作りたいキャリアを進めない(実績を残せない)可能性もあります。
そういった状況の場合は新しい環境を探す選択も視野に入れた方が良いかもしれません。
誰かの負担を軽減することももちろん大切ですが、それが必要な負担軽減なのかの判断は、評価の対象や関係構築をする上での必要性という観点になってきますので
キャリアの目的という軸を見失わないようにしてくださいね。
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