仕事で求められる「謙虚さ」とは?まずは自分がわからないことを認める大切さ!

謙虚さが大切!と言われてもなんのことかわかりませんよね。
今回はその謙虚さについてです。

仕事では伝えることよりも「伝わる」ことが大切です。
当ブログでも頻繁にでてくるテーマですが
伝わって相手が行動を起こして初めて一連のコミュニケーションは完結します。

一方通行では仕事が進まずに後で自分に返ってきます。

仕事のやり方を教えてもらう場面や教える場面は
特に顕著に現れます。

大人数に対して教える場合などは「誰でもわかる」伝え方はとても難しくて
それは理解のスピードや理解の仕方も個人の能力や経験で異なるからです。
ですのでどうしても平均的であったり一方的な内容になってしまうことが多いです。

例えば、会社を選んでもらうために必要なフェーズであれば
集団よりも個別のほうがしっかりと理解をしてもらえるので
入社前と入社後に感じるギャップも少なくなります。

新人の時期に会社で教える教えられるとなるとマンツーマンのことが多いと思います。

過去に難しい内容を理解している先輩などは「難しい」と思わないですし
まだ新人さんの能力値や理解度がわからない状態だと
どうしても自分が教わったように伝えてしまいます。

それは仕事内容がわかっても相手のことがわからないからです。


仕事のスタンスの話でいうと
伝えて終わりのタイプの人も同じように過去に自分がしてもらった対応をして終わってしまいます。
ここまでは一見同じです。
こちらは、相手の能力値や理解度は関係なく「伝えること」が仕事なので
教えられた人がしっかりとアウトプットできるかは気にしていません。
他責なことも多いので、教えた側の責任は全く意識していないためです。

聞いていてつまらなかったりするのは後者であって

前者であれば「わからない」ことがわかった時点で表現を変えてくれる可能性も高いです。
そうすると自分自身が吸収をしていると実感ができますし

なにより「わからない」ことを「わからない」と自分でも理解して伝えることが大切だと気付けます。

自分に合わせてくれていると分かるとその人を信頼も出来ますよね。ちゃんと見てくれて考えてくれてるとわかりますから。

つまり

わからないということを伝えて相手が理解をして「伝わるように」なるということです。


意地になったり、出来ると思わせたくてなんとなくでもわからないことを認めないと前には進めません。

わからないことを認めるということは

仕事が出来ないことを認めて自分を萎縮させることではなくて

怖がることでもありません。

わからないことをしっかり理解出来て初めて何をするべきか?が見えてきます。


プライドが邪魔をしてしまって素直に聞けない場合はこの機会を逃してしまっていて
意識をしなくても立場問わずに謙虚にわかる人に聞けることも一つの能力です。
ただ、意識をしてしまえば誰でも出来ます。

後者ですと何となく聞いて出来てしまえば作業としては十分でしょうが
その過程で実はわからないことがあってもうそのまま隠れてしまい

「わからない」を理解できないままになってしまいます。

言い換えればわかっている気になってしまっています。

簡単に出来てしまって自信を持てることも大切ですが
悪い自信の持ち方をしてしまうと、相手を下に見てしまったりプライドに拍車がかかったりとわからないことを認めることを難しくしてしまいます。

繰り返しになりますが
わからないことが理解できて始めて進むことは多くて

伝えるだけのスタンスですと教えている本人もしっかりと理解できていないことが多いですので
自分は大丈夫か?と思ったら

改めて「その仕事の目的」を自分自身で考えてみましょう。


そのようにしてわからないことを明確にすると次にするべきことが見えてきます。
わからないと伝えたあとの対応で相手のスタンスもわかります。

自分が「わからないことがわからない」と全く仕事で成長が実感できずに
「放置をされている」と考えてしまいがちです。

本当はわかっていないのにわかっているつもりでいると
基本的な部分が抜けていて大きくつまずいてしまったり

適当な内容で返してしまって信頼をされなくなってしまうこともあります。


契約やお金が動くシビアな場面であれば、相手も慎重でしっかりと調べてその場に臨みますが
そんな時に中身の薄い話をしてしまうと「この人に任せていいのか?」と相手は思ってしまうでしょう。

今は良くても外を見る機会などでも壁にぶつかってしまいます。
なんとなくで進んでしまうのでアピールする内容も具体的ではなかったり、相手が違和感を抱いてしまうでしょう。

適当に形式的に「わからない」人から情報を集めても
その結果で導かれる答えが必ずしも正解とは限りません。

身近な話で言えば
誰しも得意不得意はありますよね。その根拠って数字で裏付けが取れるものではなくて
なんとなくの好き嫌いや、取り組んでいて苦痛でないものを得意と言ってしまったり
聞かれた際の質問が難しくて思いついたものパッと答えてしまうことが多いです。

自分の中では得意でも周りと比較した際に
実は別の分野が強かったり(スキルとしての強みであったり)
これもわからないからこそ起きてしまっています。

育成プランを考えるときに本当は伸ばすべきスキルがあるのに
全く問題ない箇所を苦手と言ってしまうと、注力する内容もズレてきてしまいます。

少し話が反れてしまいましたが
就職活動や実際に働いていく上で「謙虚さ」が求められますが

この「わからない」を理解して認めることが出来る人のことを「謙虚」と呼びます。


言うことを全部聞いて
常に「はい」という従うことではなく
常に下からの態度で機嫌を取る人でもなく

わからないことをわからないと自分で理解してそれに対して行動が起こせる人です。


どうせ新人だからわからないだろう~と予想して教えてくれた先輩がいるとして
本当に知っている内容だからそのように答え
「謙虚じゃない」と言われてしまったとしたら

それは「生意気だ」ということで

上下関係をはっきりさせるためのコミュニケーションが目的だったと考えられます。


そのやり取りはあなたのためを思ってのものではなく、相手のためにあるもので
相手の自己満足に無駄に付き合う必要はありません。

本来は教えなくてもわかるのであれば

早い段階から次のステップに進めて仕事のプラスに出来ると喜ぶべきものです。


そのような「わからない」を理解するステップが意識されていない職場ですと
人間関係の機嫌取りが主体で物事が進むことが多くて、おそらく「伝える」で完結してしまうことも多いでしょう。

そういったやり取りが得意な人であれば良い環境かもしれませんが
効率的に仕事を進めたいという本質を大切にする人であれば、もっと志向にあった環境を探すことが
キャリアの近道になるかもしれません。

もちろん、かなりの目上の立場で大きな話であれば上手く立ち振る舞う必要がある場面も多いです。

自分が所属する環境だけではなく外部の方とも接する機会も多いのが仕事ですので

その場合は使い分けと言いますか「その時に何をすべきか」を意識していけば良いです。


謙虚であれば、その中でもわからないを意識してしっかりと進めていけるはずです。

今回はわかっていそうで難しいテーマをご紹介しました。
仕事をしっかりと進めて着実に成長できるための意識でもありますし
自分に合った環境を見つけるための判断基準にもなります。
是非、参考にしていただけましたら幸いです。

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